ハト瓦見っけ!
あいかわらず八田地区内を歩き回っているうし子の最近の楽しみは、屋根の上にハトの瓦を見つけることです。本物の鳩だと思って近づいたら、ちっとも動かない瓦の鳩で、びっくりしておかしかった(面白かった)からです。
←上高砂のお宅の鳩瓦。だいたい2羽対で切妻の屋根にのっています。お互いアサッテの方向を見ていますね。
南アルプス市内には、りっぱな瓦屋根が多くみられます。美しく贅沢に瓦を積み重ねて棟を高く見せているものも多いですし、さらにその上に凝った意匠の棟瓦を葺いているものがあります。
八田の榎原地区には昭和時代に製瓦業を営んでいた中沢瓦店がありましたから、輸送コストがあまりかからない分、ふんだんに瓦を使った贅沢な屋根が多い地域なのかもしれません。
この鳩瓦も中沢瓦店で作られたものなのでしょうか?型があるようでしたら見せていただきたいものです。
←野牛島の諏訪神社の屋根には、美しく高く積み上げられた棟にハトが向かい合ってとまっています。かわいいですね。遠目でみると本物に見えます。さらに、曲線の瓦の絶妙な配置が高く美しい棟を形作っています。
←徳永の民家の鳩瓦。こちらの2羽はそろって同じ方向をみていますね。それぞれのお宅によって2羽の鳩の向く方向にバリエーションがあることに気づきました。どうしてでしょうかね。
戦前は、ハトは軍神のお使いとしてよくそのモチーフが使われたそうです。
軍神を祀る八幡神社に、ハトが2羽向かい合って数字の「八」の字を表した瓦を見たことがあります。
しかし、戦後は一転、ハトは平和の象徴として、さらに私たちになじみ深い意匠になりました。うし子も鳩のマークのスーパーをよく利用しましたし、鎌倉土産のあのサブレーは大好きです。
いつか鳩瓦のあるお宅に住んでいる人に、どんな思いで設置したのかきいてみたいものです。きっと沖縄のシーサーみたいに、何か願いが込められていたに違いないと勝手に思っているのですけれど。
うし子
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