« 榎原の繭玉づくり | トップページ | 野牛島の文化祭 »

2018年2月13日 (火)

芦安・八田の建造物調査

Photo


こんにちは、八田うし子です。

去る26日と8日に建築の専門家で、歴史的建造物に造詣の深い北川先生に芦安・八田地区内の建造物をみていただきました。

今後、保護や文化財登録の対象となりうる建築物について、助言をいただくためです。

北川先生には南アルプス市が管理運営している国指定文化財安藤家住宅についても、日ごろより指導やアドバイスをいただいています。

2←昭和初期建造と思われる上高砂の家屋。美しい卵の黄身色の壁と書院造の窓、凝った垂木にも注目です。「吹寄せ垂木」という呼び方を北川先生に教えてもらいました。

Dsc_0916


今回は、○○博物館新米調査員で建造物調査初心者のうし子にとっても、その見方のコツや重要な観察点など先生に直々にご教示いただける機会となり、たいへん勉強になりました。

Dsc_0878←芦安の調査では、地域おこし協力隊の鈴木さんにもご協力いただき、雪道の案内をしてもらいました。
Dsc_0910←芦安の集落を見渡せる場所に建つ堂々とした風格の家。

Dsc_0913←上の写真と同じ家です。こちらは2つある玄関のうちのオフィシャルな方。全体的に贅沢に木材が使用されており、その風格にうし子も感動!
Dsc_0923←このお宅は大正時代くらいの建造だそうです。
Dsc_0899
←芦安踏査中。左が北川先生、右は文化財課のN野さんですよ。

一日で30棟あまりの建物を見てまわりながら、それぞれの物件についての建築年代や特徴的な建築の部位についての説明をいただき、

さらに「建物は外見だけでなく、なるべく家の中を見せてもらいなさい」「敷地に対しての建物の配置から想像力を働かしなさい」などの初歩的な指導に加え、

「新しい外壁と屋根にだまされずに、家全体のたたずまいから違和感を感じ取りなさい」「古い建築物を改築したものは、どこかに無理が生じていて違和感が感じとれるものだ」というような今後修行が必要なむずかしい課題も与えてもらいました。

北川先生は一貫して、やさしく穏やかな口調でお話しされます。だからでしょうか?先生の語られる教えの数々がうし子の頭の中にスーと入ってくるんです!自分もそんな風に人に接しなければと反省させられました。

5


その他、「昭和初期に建てられた家屋がなぜ素敵に見えるのか?」という、うし子の初歩的な質問にも丁寧にご説明くださり、建築に関する語彙もいくつか学べました。

いくつになっても、学びの楽しさを実感できるのは幸せですね。北川先生に感謝申し上げます。

←昭和初期建造と思われるの上高砂の家。

うし子

 

« 榎原の繭玉づくり | トップページ | 野牛島の文化祭 »

○博日誌」カテゴリの記事