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2020年4月15日 (水)

さくらんぼの花摘みと葯採取

こんにちは。
Dsc_0553    昨日、今日と御勅使川扇状地は晴れ渡っています。一昨日の大雨のおかげで、八ヶ岳や富士山、南アルプスの山々が雪化粧しました。下界ではスモモ、桃に続いて、白いサクランボの花が満開です。

午前中に通りがかった八田地区では、授粉用花粉を集めるための花摘みがあちこちで行われていました。

Dsc_0541_20200415172501 この後、農協の施設内にある葯採取機を使って、手で摘んだ花から花粉だけを取り出します。

花粉はダチョウの羽を使ってサイドレス内に植えられた、高砂・豊錦、佐藤錦、紅秀峰など様々な品種の樹に受粉されるんですよ。

 Dsc_0476  ←葯採取機で花粉を取り出す作業 JA南アルプス市八田共選所内にある葯採取機を使って、サクランボ(ナポレオン)の花粉を取り出す清水さん。(令和2年4月9日午後、JA八田共選所内にて撮影)
Dsc_0475_20200415172601 Dsc_0482_20200415172601 ←上部の投入口から摘み取った花を投入して、スイッチオンすると装置が振動し、下部側面の2つの出口から花びらとがく等が分別して排出されてきます。

機械の真下にある箱の中に葯(花粉)が落ちています。

どうやら、内部で羽の付いたドラムが回転して花を解体し、装置内でふるいにかけているようです。
Dsc_0501 ←集まったさくらんぼの葯(花粉)は、この後、家でさらに手でふるい掛けしてゴミを取り除くそうです。
 集めた花粉は、すぐに授粉に利用するものと、JAに預けて冷凍貯蔵して来年使用するものとに分けます。実際の受粉にはその年に採取したいわゆる「生葯」と昨年度に採取した「冷凍葯」を混ぜて量増しして使用することが多いそうです。

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 南アルプス市域では、4月13日から促成栽培のハウスさくらんぼの出荷が始まったという報道がありましたが、現在、多くの農家が手掛けている露地もので「サイドレス」という雨除け施設を使ったさくらんぼ栽培では、だいたい5月中頃からです。

←サイドレス(令和2年4月15日9時半頃、八田地区徳永にて撮影)

さくらんぼの実は雨に当たると傷んでしまうため、受粉後は雨除けの屋根の下で大切に育てられます。また、鳥さんたちに食べられないように、サイドをネットで囲ってしまいます。

例年、5月20日前後に始まる当地のサクランボ狩りでは、人々はこのネットで囲われたサイドレス内に入って初夏の味を楽しみます。

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南アルプス市域で開発されたサクランボ栽培における雨除け技術の歴史は古く、サイドレス登場以前の昭和40年代初めには、樹ごとに巻き上げ式の三角屋根を設置していました。

(さくらんぼの三角屋根とサイドレスについては、当ブログ果樹栽培関連記事カテゴリーの「雨とさくらんぼ」2018年9月25日の記事をよろしかったらご覧ください)

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