上宮地産キウイの選別から箱詰め
こんにちは。 今回は、前回お伝えした上宮地野田家のキウイ収穫作業後その同日に続けて行われた選別・出荷作業をレポートします。
←こちらが、集荷したばかりのキウイを重さで選別する機械です。
収穫したばかりのキウイをシュンゾウさん自らが一つづつチェックしながら、選別機の皿にのせていきます。
重量別に6段階に分別しています。
年に一度、キウイ収穫時にしか使われないというこの重量選別機ですが、出荷に耐えうるギリギリのところまで樹上で熟させ、「ソレッ」と一気に収穫してその翌日には出荷するという野田家の手法においては、必要不可欠なマシーンなんですね。
重さごとに選別されたキウイは、入れた箱に等級を書いたメモ紙を載せて、出荷用荷造りをする隣の施設にネコ車で運びます。
入り口では、ローラーコンベヤーがシュンゾウさんの奥様とともにお迎えです。
施設内では、キウイの等級ごとに、グループに分かれて荷造りを行うので、枝分かれしたローラーコンベヤーの道の行き先を奥様が箱の中のメモ紙を見ながら振り分けていました。
←シュンゾウさんが箱詰めしているのは、最上級のゴールデンキングキウイでしょうか?
野田家のゴールデンキングキウイの大半は、関西方面への取引だそうですが、一部地元のJA店舗でも販売されるようです。
〇博調査員は完熟のモノを味見させていただいたのですが、「ほっぺたが落ちるとはもうコノコト!」と感動する美味しさでした。その時感じた、ゴールデンキングキウイのとろける甘みと果肉のなめらかは忘れられない思い出です。
この味をつくるために、日々の栽培技術に加え、熟度を見極めて収穫日を決断するシュンゾウサンの役割は、80歳を超えられた現在でも、たいへん重要なものなのだと恐れ入った次第です。
今後、お孫さんのうちの一人が後継者になってくれそうだと嬉しそうに、でも控えめにおしえてくれたシュンゾウさん。
これからも、やさしい奥様とともに、進取の気性と技術力で戦ってきた西郡の(南アルプス市域の)果樹栽培の流儀を、その精悍なお顔とかっこよさで伝え続けてください!
よろしくお願いします。
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