きょうは菅原道真公の命日だから
こんにちは。
きょう、2月25日は学問の神様でもある、菅原道真公の命日らしいです。
そのため、全国的に2月25日は天神講が多く開かれるのだそうです。
ちょうどそんなタイミングで、今日は多くの国立大学2次試験の前期日程もはじまりましたね。
←天神さんの掛け絵(2022年安藤家住宅ひなまつりにて展示中)
今回は、〇博調査員の踏査資料の中から、市内の天神社と天神様の画像をいくつかご紹介いたします。祈るような気持ちで受験生の帰りを待つあなた(調査員もだけど)!天神様を巡った気持ちになって、少しでも穏やかな心持ちでこの日を過ごせるよう、ともに努力いたしましょう!
←鮎沢 菅原神社
←川上中田 天神社
←上今井 天神社
もともと天神様は、農耕に必要な雨と水をもたらす雷神として、農民の信仰を集めていました。
その後、不遇のまま死亡した菅原道真の怨霊が雷神になったとする御霊信仰と結びつき、学問に秀でていた菅原道真公を祀った天神社は学問の神としての信仰を集めるようにもなりました。菅原道真公の信徳をたたえた天神講も庶民に広く行われるようになったそうです。
←大師 天神社
←在家塚 天神社
山梨各地のお天神講は、だいたい12月から4月頃に、天神様である菅原道真公に「字が上手になりますように、勉強ができますように」とお願いする子供たちのお祭りとして行われ、「奉納天満天神」と筆で書いたのを竹竿に吊るして練り歩いて、天神様の祠に祀ります。そして、皆で一緒に食事をして遊んだ後は、お小遣いやプレゼントをもらって帰ることが多いようです。(特に、韮崎市市民と山梨市市民からの聴き取りによる)
←田島 天神社
←西野 天神社
残念ながら、南アルプス市市内では、天神講は、もうあまり行われてはいないようです。
←落合 天神社
←上野 天神社
明治大正期までは、三月の節句用に飾られた雛人形と並べて、菅原道真公の姿をかたどった天神人形を一緒飾っていたようです。明治時代までは、女の子には雛人形、男の子には天神人形を贈る習慣がありました。
ですから、市内各地区から収蔵した資料を活用して展示している、現在開催中の「安藤家ひなまつり」においても、雛人形にまじって天神人形と天神絵の掛軸を飾っているわけです。
←天神人形(2022年安藤家住宅ひなまつりにて展示中)
どうぞ、安藤家住宅に、天神様も観にきてください。
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