樹齢500年の松と雛人形
こんにちは。
今春も、甲西地区東南湖にあります重要文化財安藤家住宅ではひな祭りが開催中です。
←土間から臨む「オカッテ」に飾られた雛人形たち
立春を迎えた2月3日から、旧暦で祝う山梨の伝統を踏まえて4月10日(月)まで250躰以上の雛人形を展示致しております。山梨では4月3日がひな祭りの本番ですから、まだまだゆっくりご覧にいらしてください。
築315年の山梨の名建築「安藤家住宅」を晴舞台に、江戸時代から昭和時代までの南アルプス市民が愛した代々のお人形たちを所狭しと飾りつけました。
←「オカッテ」から「イマ」への入り口付近
←「イマ」のガラスケース内に展示の、貴重な横沢びなは20体
まずは受付のある土間に踏み入れた途端に、ずらりと並ぶ「オカッテ」の御殿飾り雛群と古今雛に圧倒されると思いますが、
←安藤家住宅の式台付き玄関
その後は安藤家の上客になった気分で、是非、立派な式台付き玄関から入って、赤い毛氈の連なりに導かれるまま、右手にある「ナカザシキ」「オクザシキ」へとお進みください。そして、そこでゆっくり畳の上に座ってご鑑賞になられるのがお勧めです!雛人形たちと目線を合わせてみると、古いお人形たちそれぞれの持つ個性が際立って感じられるので面白いです。庭の池から吹いてくる春風に乗って耳に伝わる鳥のさえずりに包まれながら心地よい気持ちで雛様たちと対話なさってみてください。
←「ナカザシキ」「オクザシキ」の展示状況。雛段の前で記念撮影でもどうぞ!
さらに、座したまま視線を右に向けると、安藤家の象徴である庭の老松の成熟した幹肌が突如目に入ってきます。まるで生き物のように根を地面に這わせる樹齢500年の立派な松にも圧倒されることでしょう。
←「オクザシキ」から眺めた松と茶室
どうぞ皆様も、築315年の安藤家住宅を舞台に、老松と雛人形の見事なコラボレーションをお楽しみください。安藤家の全部のお部屋と渡り廊下を行った先にある茶室にもお雛様を飾りましたので、庭の眺めも楽しみながらゆっくりと巡っていただきたいです。
←「キトウシツ」の古今雛や説話雛(浮世人形)
←「イマ」に8幅の掛軸雛
今日は、櫛形地区中野にお住いの方々が22名で観に来てくださったので、ちょうど居合わせた〇博調査員が少し解説をさせていただきました。式台付き玄関の正面に飾らせていただいている昭和53年の超豪華七段飾りを昨年ご寄贈いただきました市民の方が、ご近所の方々を連れてきてくださったのです。たいへんうれしかったです。ありがとうございました。
←雛人形に見入る来館者様たち。
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