今諏訪にあった商店名入りの団扇
こんにちは。
先日、白根地区今諏訪の方から、地元商店の記名がある日本手拭と団扇を多数寄贈いただきました。〇博の出している「文化財課が探してる!」というチラシを見てご連絡をいただきました。有難いことです。
手拭は地域のお祭りや行事等を記念して配ったものと食料品店がおまけで進呈したものがあり、図柄も興味深いです。団扇には、商店の名や所在地、販売していた商品の情報などが記載されており、いまはもう無くなってしまった地域の街並みや暮らしの一端を浮かび上がらせてくれます。
←重要文化財安藤家住宅で展示中の今諏訪の商店名のある団扇。
そんな折、重要文化財安藤家住宅内にある展示ケース資料の入れ替えもありましたので、6月からは、そのご寄贈いただいた団扇を展示しております。白根地区今諏訪の辺りの商店が暑中見舞いの景品としてお得意様に配った様々な団扇を並べています。夏らしく、涼しげで可愛らしい図柄を愉しんでいただいたり、戦後昭和時代の今諏訪周辺の街並みを思い出してくだされば幸いです。
←戦災を逃れ東京から現南アルプス市今諏訪に移転した頃の菓子屋「清月」さんの出した団扇
団扇は手であおいで風を起こす道具ですが、夏に涼しさを求めるのみならず、かつては炊事場のかまど横に備え付けの生活必需品でした。商店は広告として冬はカレンダーを夏は団扇を暑中見舞いとしてお客さんに配りました。
広告媒体としての団扇は、色柄や形にバリエーションがありインテリアのアクセントに。また、浴衣の背にひょいと刺したりすればちょっとしたおしゃれアイテムにもなりました。
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