十日市といったら、安養寺の鼻採地蔵さんでしょう! ~収蔵写真(画像)紹介シリーズ~
こんにちは。
もうすぐ2026年の十日市祭典が行われるので、南アルプス市ふるさと○○博物館収蔵写真から昭和時代の祭りの様子をお伝えしたいと思います。ちなみに令和8年は2月7(土)8(日)日に行われます。
まずは、皆様お忘れがちですけれども、十日市が十日市場にある安養寺(あんようじ)におわします鼻採地蔵さんが御開帳される縁日に開かれてきたということを思い起こさせてくれる昭和48年の写真からご覧ください。十日市で買ったダルマなどの縁起物を手にした人々が安養寺の参道を埋め尽くし、列をなしてお参りする順番を待っています。(鼻採地蔵さんが戦国時代のころから地域の人たちより熱い信仰を集めてきた歴史はどうぞ、「南アルプス市Mなび」等でご覧ください)
←「安養寺の縁日に開かれた十日市(昭和48年)」(古市場藤巻家所蔵・データ収蔵南アルプス市文化財課)
人が集まる時と場所には自然と市が立つようになり、縁日に安養寺の鼻採地蔵さんを拝みにやってきた人々には、その参道や周辺に集まる露天商から縁起物のだるまや、臼や杵、梯子などの木工品、ざるや味噌漉しなどの竹細工、様々な食べ物を買う愉しみがありました。かつては、『甲州に春を告げ、売っていないものは猫の卵と馬の角』といわれたくらい数多くの露店が並びました。
←「昭和20年代の十日市で売られていた縁起物」(西野芦澤家資料より 南アルプス市文化財課蔵)
←「昭和30年代の十日市の露店で売られていたもの」古市場藤巻家所蔵・データ収蔵南アルプス市教育委員会文化財課)
←「十日市の風船売り(昭和48年)」(古市場藤巻家所蔵・データ収蔵南アルプス市教育委員会文化財課)
こうやって十日市の様子のわかる収蔵写真を時系列で並べてみると、現在でも定番のだるま以外に、縁起物が多数ぶら下がった巨大なビラビラかんざしのような飾り物が、昭和20~40年代の露店で売られていたことがわかります。とても素敵なのですが、最近の十日市では見かけませんね。
今年(令和8年)の十日市は、2月10日に近い土日に開催となり、いよいよ安養寺の門前での露店は無くなり、近くの商業施設に近接した場所で行われることになりました。例年のやり方とは異なる運営になるようです。十日市に集う人々の熱気はいまだに変わりませんが、時代の流れとともに市で売られる品物やその他が変化するのと同じように、集う目的も変容していくようです。
でも、ちょっと足を延ばして十日市場の交差点を西に渡って、安養寺の鼻採地蔵さんにご挨拶してからだと、もっと楽しいお買い物ができるんじゃないかなぁと、○博調査員は思うのですけれど。
安養寺さんの御開帳も2月7・8日に令和8年十日市祭典に合わせて行ってくださるようですから、ぜひ訪れることをおすすめいたします。鼻採地蔵縁起とはどんな説話なのかも知ることができると思います。



